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オプション取引 合成ポジションの損益計算(3)

オプション取引
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本稿では、オプションとその原資産とを組み合わせた合成ポジションの説明をする。
日経225オプションの原資産は日経225ですが、直接取引できませんので、事例では、これに近い日経225先物を原資産として用いました。

カバードコール

原資産の買いとコールオプションの売りを組み合わせる合成ポジション。
原資産の上昇を期待するポジション。原資産の上昇により上限の利益が限定されるが、コールオプションの売りによる利益の嵩上げとそれにより、原資産の下落による損失を嵩上げ分ヘッジする。
プットオプションの売りと同じ形になる。

(事例)
カバードコールの事例を示す。
2026年5月25日に、以下①②を取引。
① ミニ日経225先物を、64,000円で5枚買い
② 2026年6月限、権利行使価格66,000円のミニ日経225コールオプションを730円で5枚売り。

損益図を以下に示す。満期で、日経225が64,000-730=63,270円以上で利益を得ることができる。最大利益は、日経225が66,000円以上の時に、(66,000-64,000+730)×500=2,730×500= 1,365,000円となる。

マリードプット

原資産の買いとプットオプションの買いを組み合わせる合成ポジション。
原資産の上昇を期待するポジション。原資産の下落による損失を限定することができる。
コールオプションの買いと同じ形になる。

(事例)
2026年5月25日に、以下①②を取引。
① ミニ日経225先物を、64,000円で5枚買い
② 2026年6月限、権利行使価格63,500円のミニ日経225プットオプションを1,360円で5枚買い。

損益図を以下に示す。満期で、日経225が64,000+1360=65,360円以上で利益を得ることができる。最大損失は、日経225が63,500円以下の時に、(64,000-63,500+1,360)×500=1,860×500=935,000円となる。

プロテクティブ・コーラー

原資産の買い、コールオプションの売りおよびプットオプションの買いを組み合わせる合成ポジション。
原資産の上昇を期待するポジション。コールの売りにより得た代金で、プットを買い、原資産の下落による損失を限定することができる。
リスクリバーサルと同じ形になる。

(事例)
2026年5月25日に、以下①②を取引。
① ミニ日経225先物を、64,000円で5枚買い
② 2026年6月限、権利行使価格63,500円のミニ日経225プットオプションを1,360円で5枚買い。
その後、日経225が65,000円まで値上がりした時に、以下③を取引
③ 2026年6月限、権利行使価格67,000円のミニ日経225コールオプションを730円で5枚買い。

損益図を以下に示す。
最大利益は、満期で日経225が67,000円以上の時に、(67,000-64,000+730-1,360)×500
=2,370×500=1,185,000円となる。
最大損失は、満期で日経225が63,500円以下の時に、(64,000-63,500-730+1,360)=1,130×500=565,000円となる。
このように、コールオプションの売り建てとプットオプションの買い建てのタイミングをずらすことで、価格変動を利用して、損益をよりプラス側へ引き上げることができる。

その他の組み合わせ

その他には、原資産の売りとの組み合わせがあります。原資産の下落を期待するポジションになります。
組み合わせとポジションの名称を以下に示します。名称は特に決まったものは無いのですが、敢えて命名すると以下になります。
・原資産の売りとプットオプションの売りとの組み合わせ…シンセティック・ショートコール
・原資産の売りとコールオプションの買いとの組み合わせ…シンセティック・ロングプット
・原資産の売り、プットオプションの売りとコールオプションの買い
 …シンセティック・ショートリスクリバーサル


日本では、取引は少ないのですが、株オプションという商品があります。現物株と株オプションを用いて、カバードコールとターゲットバイイングを組み合わせる取引の戦略が知られています。


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